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朝起きたときに喉がイガイガする。寝ている間に咳が出る。加湿器を使っても、いまひとつスッキリしない――。

このような悩みが続くと、毎晩使っている布団の汚れが気になるのではないでしょうか。

シーツや枕カバーは洗えても、掛け布団や敷布団は大きく、家庭用洗濯機には入りません。洗濯表示を見ると、水洗い不可になっていることもあります。

「洗えないなら、汚れたまま使うしかないの?」

そんなことはありません。

布団本体を水洗いできなくても、カバーの洗濯、乾燥、掃除機、寝室の除湿などを組み合わせれば、汚れや湿気をためにくくできます。

一方で、家庭でできる手入れは、主に布団の表面と湿気への対策です。中綿へ移った汗や皮脂まで洗い流すことはできません。

この記事では、洗えない布団を清潔に保つ方法と、家庭での手入れでは限界を感じたときの選択肢を解説します。

なお、寝具の手入れは病気の診断や治療の代わりにはなりません。喉の痛みや咳が続く場合は、寝具だけが原因だと判断せず、医療機関へ相談してください。

喉の不調を布団のせいだけにしない

喉の不調を布団のせいだけにしないのイメージ

「布団へ入ると喉が気になるから、原因は寝具の汚れだろう」

そう考えてしまうかもしれませんが、症状が出る場所や時間だけで原因を決めることはできません。

朝の喉の違和感や痛みには、さまざまな原因が考えられます。

  • 寝室の空気が乾燥している
  • 口呼吸やいびきで喉が乾いている
  • 鼻づまりがあり口を開けて寝ている
  • 鼻水が喉へ流れる後鼻漏がある
  • 風邪や咽頭炎を起こしている
  • アレルギー性鼻炎がある
  • 胃酸が逆流している
  • 喫煙や受動喫煙の影響を受けている
  • ダニ由来物質、ホコリ、カビなどが刺激になっている

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、喉の違和感には、アレルギー性鼻炎、咽頭炎・喉頭炎、胃食道逆流症など、さまざまな原因があると説明しています。

寝具を手入れした後に喉の違和感が軽くなったとしても、それだけで原因を確定できるわけではありません。

特に、次のような症状がある場合は、布団の掃除だけで様子を見続けず、早めに医療機関へ相談してください。

  • 呼吸が苦しい
  • ゼーゼー、ヒューヒューという音がする
  • 食事や水分を取れないほど喉が痛い
  • 強い声がれを伴っている
  • 高熱や強い倦怠感が続いている
  • 痰に血が混じる
  • 咳や喉の違和感が長期間続いている
  • 日を追うごとに症状が悪化している

とくに、喉の痛みに呼吸のしづらさが伴う場合は、速やかな受診が必要です。

医療機関へ相談することと、寝室環境を整えることは、どちらか一方を選ぶものではありません。必要な診療を受けながら、毎晩触れる寝具も一緒に見直すことが大切です。

「洗えない布団」には2つの意味がある

「洗えない布団」には2つの意味があるのイメージ

ひとことで「洗えない布団」といっても、大きく分けると2種類あります。

それぞれ対処法が異なるため、最初に自分の布団がどちらに当てはまるか確認しましょう。

洗濯表示で水洗いできない布団

ひとつ目は、洗濯表示で家庭での水洗いが禁止されている布団です。

布団の端に付いているタグを確認し、家庭洗濯不可の表示がある場合は、洗濯機や浴槽で洗わないでください。

水洗いできない理由には、次のようなものがあります。

  • 水によって縮みやすい素材が使われている
  • 中綿が片寄りやすい
  • 生地の色落ちや風合いの変化が起こりやすい
  • 接着剤を使った加工が施されている
  • 特殊な機能性加工が使われている
  • 側生地や縫い目が水洗いに耐えられない

洗濯表示が水洗い不可でも、専門業者なら必ず洗えるという意味ではありません。素材や構造、劣化状態によっては、クリーニング店でも断られることがあります。

家庭では大きすぎて洗えない布団

もうひとつは、洗濯表示上は水洗いできても、家庭用洗濯機には入らない布団です。

掛け布団や敷布団は、水を含むと非常に重くなります。無理に洗濯槽へ押し込むと、内部まで水や洗剤が行き渡らないだけでなく、布団や洗濯機を傷める可能性があります。

洗えたとしても、中綿まで完全に乾かすのは簡単ではありません。

表面が乾いているように見えても、内部に水分が残っていることがあります。乾燥が不十分なまま使用・収納すると、生乾き臭やカビの原因になりかねません。

家庭で洗えない布団でも専門業者なら扱える場合がある

「家庭で洗えない」と「専門業者でも洗えない」は同じではありません。

家庭用洗濯機に入らない大きさでも、布団用の大型設備を持つ専門業者なら扱える場合があります。また、洗濯表示が水洗い不可でも、素材や状態を確認したうえで、専門的な方法を提案してもらえる可能性があります。

ただし、次のような布団は取扱対象外になりやすいため注意が必要です。

  • 真綿やシルクを使った布団
  • ウレタンや低反発素材
  • ノンキルトや接着剤を使用した布団
  • 生地が破れて中綿が出ている布団
  • 広範囲にカビが発生した布団
  • 汚物やペットの排泄物が付着した布団
  • 洗濯表示や素材が確認できない布団

自己判断で発送せず、布団の素材、洗濯表示、汚れの状態を伝えてから申し込みましょう。

洗えない布団にたまりやすい汚れ

洗えない布団にたまりやすい汚れのイメージ

見た目がきれいな布団にも、毎日使用するうちにさまざまな汚れが蓄積します。

目立つシミや臭いがないからといって、何も付着していないとは限りません。

寝汗と湿気

人は眠っている間にも汗をかきます。

汗のすべてが目に見えるシミになるわけではありません。水分はシーツやカバーを通過し、掛け布団や敷布団の中綿へ少しずつ移ります。

特に湿気がこもりやすいのは、次のような使い方です。

  • 起床後すぐに布団を畳んでいる
  • 布団を敷きっぱなしにしている
  • マットレスを壁へ密着させている
  • 床へ直接布団を敷いている
  • 風通しの悪い押し入れへ収納している
  • 加湿器を長時間使用している

寝具を洗えない場合は、汚れを取り除くことだけでなく、湿気を残さないことが重要です。

皮脂・フケ・髪の毛

枕や布団の襟元には、皮脂、フケ、髪の毛、化粧品などが付きやすくなります。

カバーを使用していても、細かな汚れや湿気を完全に防げるわけではありません。長期間使い続けると、布団本体へも少しずつ移っていきます。

これらの汚れは、臭いや黄ばみの原因になるだけでなく、ダニが増えやすい環境にもつながります。

ダニのフンや死骸

寝具のダニ対策では、生きているダニだけに注目しがちです。

しかし、アレルギーの原因になりやすいのは、ダニのフンや死骸、細かく砕けた破片などです。

アレルギーポータルでも、生きたダニだけでなく、ダニのフンや死骸がアレルギーの原因になると説明されています。

これらは非常に小さく、目で見て確認することは困難です。「ダニを見たことがないから、うちの布団は大丈夫」とは言い切れません。

ホコリや繊維くず

寝室には、衣類や寝具から出た繊維くず、皮膚片、髪の毛、外から持ち込まれた砂ぼこりなどがたまります。

床に落ちたホコリは、人が歩いたり布団を動かしたりすると舞い上がります。その後、布団や枕の表面へ再び付着します。

布団だけでなく、ベッドの下、カーテン、カーペット、エアコンのフィルターも一緒に掃除する必要があるのはこのためです。

花粉やペット由来の汚れ

花粉は、窓を開けたときだけ室内へ入るわけではありません。

外出時に着ていた衣類、髪の毛、帽子、外干しした洗濯物などにも付着します。帰宅後、そのまま寝室へ入れば、枕や布団へ花粉が移る可能性があります。

ペットが寝室へ入る家庭では、毛やフケ、屋外から持ち込んだ汚れにも注意が必要です。

湿度の高い場所で注意したいカビ

布団の裏側やマットレスとの接触面は、湿気がこもりやすい場所です。

特に、フローリングへ直接敷いた布団、壁に近いベッド、結露する窓の近くでは、定期的に裏側を確認しましょう。

黒や緑の点、変色、カビ臭さなどがある場合は注意が必要です。

広範囲にカビが発生している布団を無理に掃除すると、カビの胞子を室内へ広げる可能性があります。自己処理が難しい場合は、専門業者へ相談するか、買い替えを検討しましょう。

洗えない布団を清潔に保つ7つの方法

洗えない布団を清潔に保つ7つの方法のイメージ

布団本体を水洗いできなくても、何も手入れできないわけではありません。

次の7つを組み合わせ、湿気や汚れをためにくい状態を作りましょう。

1.洗えるカバーを使用する

掛け布団や敷布団には、取り外して洗えるカバーを使用します。

カバーは、汗や皮脂などの汚れが布団本体へ直接付くのを減らす役割があります。枕カバー、シーツ、掛け布団カバーは、布団本体よりも短い周期で洗いましょう。

洗濯頻度は、季節、寝汗の量、家族構成、体調などによって調整します。

予備のカバーを用意しておくと、天候や洗濯物の量に左右されにくくなります。

ダニが気になる場合は、高密度に織られた防ダニカバーも選択肢になります。ただし、カバーを使えば掃除や乾燥が不要になるわけではありません。

2.起床後すぐに収納しない

起床直後の布団には、睡眠中の汗による湿気が残っています。

起きてすぐに布団を畳み、押し入れへ入れると、湿気が逃げにくくなります。

まずは掛け布団をめくり、敷布団やマットレスへ風を通しましょう。その後、室内の状況に合わせて換気や除湿を行います。

床へ直接布団を敷いている場合は、敷きっぱなしにしないことも重要です。布団の裏側と床の両方を乾燥させてください。

3.布団乾燥機を活用する

花粉や黄砂、雨、住宅事情などで外干しできない場合は、布団乾燥機が役立ちます。

布団乾燥機なら、屋外へ出さずに寝具の湿気を減らせます。梅雨や冬、花粉シーズンにも使いやすい方法です。

ただし、布団の素材によって対応できる温度が異なります。

高温運転を使う前に、布団と乾燥機の両方の取扱説明書を確認してください。ウレタン、低反発素材、特殊加工品などは、高温によって変形・劣化する可能性があります。

4.乾燥後にゆっくり掃除機をかける

布団を乾燥させた後は、布団用ノズルなどを使って表面へ掃除機をかけます。

ノズルを強く押しつけたり、短時間で激しく往復させたりする必要はありません。布団の表面を傷めないよう、ゆっくり動かします。

可能であれば、表面だけでなく裏面も手入れしましょう。

掃除中は細かなホコリが舞うことがあります。喉や鼻が敏感な人は、窓を開ける、換気扇を回す、マスクを着用するなどの対策を取ってください。

掃除が終わった直後に寝るのではなく、しばらく換気してから布団を使用するとよいでしょう。

5.寝室の湿度を確認する

「喉が弱いから」と加湿器を使い続けていると、寝室の湿度が高くなりすぎることがあります。

加湿は乾燥対策になりますが、過度な加湿は結露やカビ、ダニが増えやすい環境につながります。

アレルギーポータルでは、ダニが増殖するためには、60%以上の湿度と25~30℃程度の温度が必要と説明されています。

感覚だけで判断せず、寝室に湿度計を置いて確認しましょう。

窓が結露している、壁が湿っている、布団の裏側が冷たく湿っている場合は、加湿しすぎていないか見直します。

雨の日や外気の湿度が高い日は、窓を開けるより、除湿機やエアコンの除湿機能を使ったほうがよい場合もあります。

6.床・カーテン・エアコンも掃除する

布団だけをきれいにしても、寝室の床やカーテンにホコリがたまっていれば、再び寝具へ付着します。

次の場所も一緒に見直しましょう。

  • ベッドや布団の下
  • 家具と壁の間
  • カーテン
  • カーペットやラグ
  • エアコンのフィルター
  • 空気清浄機のフィルター
  • 窓枠やサッシ
  • ぬいぐるみ
  • ペット用ベッド

床掃除では、掃除機を勢いよく動かすより、ゆっくり吸引することが大切です。

掃除機の排気でホコリが舞う場合は、空気が落ち着いてから布団を広げましょう。

7.定期的に布団の裏側を点検する

布団の表面だけでなく、裏側、縫い目、カバーの内側も定期的に確認します。

チェックしたいのは、次のような変化です。

  • 黒や緑の小さな点がある
  • カビ臭い
  • 汗ジミや黄ばみが広がっている
  • 中綿が片寄っている
  • 側生地が薄くなっている
  • 縫い目がほつれている
  • 中綿が飛び出している
  • 弾力や保温性が低下している

早い段階で変化に気づけば、乾燥、部分的な手入れ、クリーニング、買い替えなどを検討しやすくなります。

やってはいけない洗えない布団の手入れ

やってはいけない洗えない布団の手入れのイメージ

清潔にしたい気持ちが強いほど、無理な手入れをしてしまうことがあります。

しかし、方法を間違えると、布団を傷めたり、かえって湿気を残したりする可能性があります。

洗濯表示を無視して水洗いする

家庭洗濯不可の布団を、浴槽や洗濯機で自己判断して洗うのは避けましょう。

水にぬれると、中綿が片寄る、縮む、色落ちする、接着部分がはがれるといった問題が起こることがあります。

洗濯槽へ無理に詰め込めば、洗濯機の故障や水漏れにもつながりかねません。

強い力で布団をたたく

布団を強くたたいても、内部の汚れを外へ完全に出せるわけではありません。

むしろ、ダニのフンや死骸などを細かく砕き、表面へ浮き上がらせたり、空気中へ舞い上げたりする可能性があります。

側生地や中綿を傷める原因にもなるため、強くたたくのではなく、乾燥後に掃除機でゆっくり吸引しましょう。

掃除機を強く押しつける

吸引力を高めようとしてノズルを強く押しつけると、布団の生地を吸い込んだり、縫い目へ負担をかけたりします。

掃除機をかける目的は、生地を押しつぶすことではありません。布団用ノズルを使い、表面を少しずつ移動させます。

高温対応を確認せず乾燥機を使う

「高温にすれば清潔になる」と考え、素材を確認せず乾燥機へ入れるのは危険です。

高温によって、中綿の劣化、縮み、変形、機能性加工の低下などが起こる場合があります。

布団乾燥機やコインランドリーを利用するときは、布団の洗濯表示、メーカーの説明、乾燥機側の注意事項を確認してください。

消臭スプレーだけで済ませる

消臭スプレーは、一時的に臭いを感じにくくするためには役立つ場合があります。

しかし、汗、皮脂、ダニ由来物質などを洗い流すものではありません。大量に使用して布団へ水分が残れば、湿気がこもる原因にもなります。

使用する場合は、布団素材への使用可否を確認し、完全に乾燥させてから使いましょう。

湿ったまま収納する

手入れ後の布団を完全に乾かさず収納すると、生乾き臭やカビが発生しやすくなります。

特に、密閉性の高い収納袋へ入れる場合は注意が必要です。

表面だけでなく内部まで乾いているか確認し、押し入れやクローゼットも換気・除湿しておきましょう。

飲み物や汗で布団が汚れたときの応急処置

飲み物や汗で布団が汚れたときの応急処置のイメージ

洗えない布団へ飲み物などをこぼしたときは、慌ててこすらないことが大切です。

汚れの種類と布団の素材によって対応が異なるため、洗濯表示やメーカーの案内を優先してください。

乾いたタオルで水分を吸い取る

まずは乾いた清潔なタオルを当て、上から押さえて水分を吸い取ります。

こすると、汚れが広がったり、繊維の奥へ入り込んだりする可能性があります。タオルのきれいな面へ取り替えながら、少しずつ水分を移しましょう。

部分的な処理が可能か確認する

部分洗いが可能な布団であれば、メーカーの指示に従って処理します。

洗剤を原液のまま大量にかけたり、濡れた部分だけを強くこすったりすると、色落ちや輪ジミができることがあります。

目立たない場所で確認できない場合や、高価な布団、特殊素材の布団は、無理に自己処理しないほうが安全です。

完全に乾かしてから使用する

応急処置をした後は、濡れた部分を完全に乾かします。

表面が乾いたように見えても、中綿へ水分が移っている可能性があります。風を当てる、除湿機を使うなど、素材に適した方法で十分に乾燥させてください。

乾燥するまで、カバーを付けたり収納したりしないようにします。

広範囲の汚れは専門業者へ相談する

飲み物や寝汗だけでなく、嘔吐物、血液、ペットの排泄物などが広範囲に付いた場合は、自己処理が難しくなります。

布団宅配クリーニングでも、汚れの種類によっては受け付けてもらえません。発送する前に、付着したもの、範囲、経過時間を伝えて確認しましょう。

衛生上の問題や生地の劣化が大きい場合は、買い替えが必要になることもあります。

家庭での手入れだけでは限界を感じるサイン

家庭での手入れだけでは限界を感じるサインのイメージ

カバーの洗濯、乾燥、掃除機、除湿を続けても、布団本体の内部に移った汗や皮脂までは洗い流せません。

次のような状態がある場合は、家庭での手入れだけで済ませるか、一度見直してみましょう。

  • 乾燥させても臭いが戻る
  • 布団本体を長期間洗っていない
  • 汗ジミや黄ばみが広がっている
  • 布団を動かすとホコリっぽく感じる
  • 中綿の汚れが気になる
  • 収納前に布団全体を手入れしたい
  • 自宅やコインランドリーでは洗えない
  • 大きくて店舗まで運べない

家庭で行えるのは、主に表面の掃除と湿気への対策です。

布団の中綿まで洗浄・乾燥したい場合は、布団を扱う宅配クリーニングへ相談する方法があります。

宅配サービスなら、集荷用バッグへ布団を入れ、玄関先から発送できます。重くてかさばる布団を、店舗やコインランドリーへ運ぶ必要がありません。

ただし、すべての「洗えない布団」を取り扱えるわけではありません。

自分の布団を依頼できる会社は、以下の記事で確認できます。

布団宅配クリーニングおすすめ5社を料金・保管・納期で比較する

洗えない布団をクリーニングへ出す前の確認項目

洗えない布団をクリーニングへ出す前の確認項目のイメージ

布団宅配クリーニングを利用するときは、料金の安さだけで選ばないことが大切です。

申し込み前に、次の項目を確認しましょう。

その素材を取り扱っているか

最初に確認したいのは、布団の素材です。

羽毛、羊毛、綿、化学繊維など、取り扱える素材は会社によって異なります。シルク、真綿、ウレタンなどは対象外になることがあります。

洗濯表示の写真を撮り、メールなどで問い合わせられるサービスなら、発送前に相談すると安心です。

どのような方法で洗うか

「布団クリーニング対応」と書かれていても、洗浄方法がすべて同じとは限りません。

水洗い、ドライクリーニング、表面処理など、実際にどのような方法で手入れするのか確認しましょう。

汗や皮脂などの水溶性汚れが気になる場合は、布団本体を水洗いするのかが比較ポイントになります。

乾燥方法が説明されているか

洗浄した布団は、中綿まで十分に乾燥させる必要があります。

どのような設備を使うのか、素材に合わせて温度を調整しているかなど、乾燥工程が説明されている会社を選びましょう。

破れや劣化に対応できるか

側生地の破れ、縫い目のほつれ、中綿の飛び出しがある場合、洗浄中に損傷が広がる可能性があります。

補修してから洗えるのか、受付不可になるのかを事前に確認します。

古い布団は、クリーニングより買い替えを勧められる場合もあります。

シミやカビを受け付けるか

シミ抜きの範囲、追加料金、カビがある布団の受付条件も確認しましょう。

「シミ抜き無料」と書かれていても、すべてのシミが完全に消えるとは限りません。汚れの種類や経過時間によっては、跡や臭いが残ることがあります。

送料を含めた総額はいくらか

布団クリーニングでは、基本料金以外に次の費用がかかる場合があります。

  • 往復送料
  • 北海道・沖縄・離島の追加送料
  • 防ダニ加工
  • シミ抜き
  • 圧縮加工
  • 長期保管
  • サイズによる追加料金

表示価格だけで判断せず、申し込みから返却までの総額を比較してください。

納期と保管期間

布団を発送してから戻るまでには、一定の期間がかかります。

繁忙期は通常より納期が延びることもあります。依頼中に使う代わりの布団を用意し、必要な日までに戻るか確認しましょう。

保管サービスを利用する場合は、保管期間、返却日の指定、日程変更の条件も確認します。

確認項目 チェックする理由
対応素材 自分の布団を取り扱えるか確認する
洗浄方法 どのように汚れを除去するか把握する
乾燥方法 中綿まで乾燥させる工程を確認する
取扱除外品 発送後の返却や追加送料を防ぐ
料金・送料 最終的な支払総額を比較する
納期 代わりの布団が必要な期間を把握する
保管 収納スペースや返却時期を確認する

クリーニングと買い替えを判断する目安

クリーニングと買い替えを判断する目安のイメージ

洗えない布団が汚れていても、必ずクリーニングが最適とは限りません。

布団の状態によっては、買い替えたほうが衛生面や費用面で納得できることもあります。

クリーニングを検討しやすい状態

次のような布団は、まず専門業者へ相談する価値があります。

  • 側生地に大きな破れがない
  • 縫い目がしっかりしている
  • 業者の取扱対象となる素材である
  • 汗や臭いなどの汚れが気になる
  • 中綿の弾力や保温性が残っている
  • 購入価格が高く、今後も使用したい

依頼前に布団全体の写真と洗濯表示を確認し、気になる部分を業者へ伝えましょう。

買い替えも検討したい状態

次のような状態では、洗浄に耐えられない可能性があります。

  • 側生地が破れている
  • 中綿が大量に飛び出している
  • 広範囲にカビが発生している
  • 中綿が大きく片寄っている
  • へたりが強く、寝心地が悪い
  • 保温性が著しく低下している
  • 専門業者から取扱不可と判断された
  • クリーニング代が買い替え費用に近い

無理に洗って使い続けるより、自宅で管理しやすい寝具へ買い替えることも選択肢です。

次に購入するときは、洗濯表示、家庭用洗濯機の容量、乾燥方法まで確認しておくと、手入れの負担を減らせます。

洗えない布団の手入れに関するよくある質問

洗えない布団の手入れに関するよくある質問のイメージ

天日干しだけで清潔になりますか?

天日干しは、布団にこもった湿気を減らすために役立ちます。

ただし、汗や皮脂を洗い流したり、表面に残ったダニ由来物質やホコリを完全に取り除いたりするものではありません。

乾燥後に、布団用ノズルで表面をゆっくり掃除しましょう。

布団乾燥機だけで十分ですか?

布団乾燥機は、湿気対策として有効です。

一方、乾燥後も布団の表面にはホコリやダニ由来物質などが残ります。乾燥と掃除機を組み合わせ、カバー類も洗濯してください。

布団の素材が乾燥機に対応しているかも確認しましょう。

水洗い不可の布団も宅配クリーニングへ出せますか?

洗濯表示が水洗い不可でも、専門業者が扱える場合はあります。

ただし、素材、加工方法、劣化状態によって判断が異なります。申し込む前に、洗濯表示と布団全体の状態を業者へ伝えてください。

防ダニカバーを使えば掃除は不要ですか?

防ダニカバーを使っても、掃除や乾燥は必要です。

カバー自体にも、汗、皮脂、ホコリなどが付きます。定期的に洗濯し、布団と寝室の湿度も管理しましょう。

布団をきれいにすれば朝の喉の違和感は治りますか?

寝具を清潔に保つことは、寝室環境を整える対策のひとつです。

しかし、喉の違和感には、乾燥、口呼吸、アレルギー性鼻炎、感染症、胃食道逆流症など、さまざまな原因があります。

布団を手入れすれば治るとは断定できません。症状が続く場合や悪化している場合は、耳鼻咽喉科などへ相談してください。

消臭スプレーは毎日使ってもよいですか?

使用頻度や対象素材は、製品によって異なります。

必ず消臭スプレーと布団の注意表示を確認してください。大量に使用すると布団へ湿気が残る可能性があるため、使用後は十分に乾燥させましょう。

消臭スプレーは、布団本体の洗浄に代わるものではありません。

まとめ|洗えなくても「何もしない」状態にはしない

まとめ|洗えなくても「何もしない」状態にはしないのイメージ

洗えない布団でも、日常的にできる手入れはあります。

  • 洗えるカバーを使用する
  • 起床後に布団の湿気を逃がす
  • 布団乾燥機を活用する
  • 乾燥後にゆっくり掃除機をかける
  • 加湿しすぎないよう湿度を確認する
  • 床、カーテン、エアコンも掃除する
  • 布団の裏側や縫い目を点検する

大切なのは、ひとつの方法だけに頼らないことです。

天日干しや布団乾燥機は湿気対策、掃除機は表面のホコリ対策、カバーの洗濯は汗や皮脂を布団本体へ移しにくくする対策です。それぞれ役割が異なります。

ただし、家庭での手入れだけでは、中綿へ移った汗や汚れまで洗い流せません。

自宅やコインランドリーで洗えない場合は、布団宅配クリーニングへ相談する方法があります。洗濯表示が水洗い不可でも、素材や状態によっては取り扱ってもらえる可能性があります。

一方、布団の種類や劣化状態によっては、専門業者でも洗えません。

料金だけで申し込まず、対応素材、洗浄方法、乾燥工程、取扱除外品、送料、納期を比較しましょう。

主要サービスの違いをまとめて確認したい人は、以下の記事を参考にしてください。

布団宅配クリーニングおすすめ5社を比較!料金・保管・納期で選ぶ【2026年】