雨の日に子どもを迎えに行き、ようやく家へ戻ったと思ったら、そこから待っているのが大量の洗濯物です。

濡れた上着やズボン、泥のついた靴下、保育園で使ったタオル、お食事エプロン、着替え袋の中の衣類。兄弟がいれば、その量は人数分だけ増えていきます。

ところが、朝に干した洗濯物はまだ乾いていません。

浴室にはタオル、リビングには大人の仕事着、カーテンレールの近くには子どもの服が並び、新しく洗っても干す場所がない状態です。わが家でも、雨が続くたびに「次の洗濯物をどこへ干せばいいの?」と困っていました。

以前は、物干しラックを増やせば解決すると思っていました。しかし、干せる量を増やすほど部屋が狭くなり、取り込む物も増えます。問題は物干しスペースだけではなく、洗濯物が「洗う・干す・乾かす・しまう」の途中で止まっていたことでした。

そこで見直したのが、洗濯する順番と家庭で処理する物の範囲です。

翌日までに必要な物を優先し、急がない物は後回しにする。さらに、シーツや毛布、布団などの大物を毎日の洗濯から切り離したところ、雨の日でも洗濯物が回りやすくなりました。

この記事では、「子育て中で洗濯物が多い」「部屋干しする場所がない」と悩んでいる家庭に向けて、洗濯渋滞を解消する現実的な方法を紹介します。

雨の日のお迎え後、洗濯物が渋滞するのはなぜ?

雨の日のお迎え後、洗濯物が渋滞するのはなぜ?

雨の日のお迎え後は、普段よりも洗濯物が増えます。

子どもは大人のように、雨に濡れないよう注意しながら歩くとは限りません。水たまりに入ったり、傘から体がはみ出したり、濡れた遊具や地面に触れたりします。

帰宅した時点で、上着から靴下まで着替えが必要になることも珍しくありません。

保育園から濡れた物が一気に持ち込まれる

保育園から毎日持ち帰る物だけでも、家庭の洗濯物はかなり増えます。

例えば、次のような物です。

  • お食事エプロン
  • 口拭きタオル
  • 手拭きタオル
  • 汗や泥で汚れた着替え
  • 靴下
  • お昼寝用のシーツ
  • 防水シーツ
  • パジャマ
  • 雨具
  • 濡れた上着

晴れた日であれば、持ち帰った物を洗濯して翌朝までに乾かせるかもしれません。しかし、雨の日は朝から干していた洗濯物も乾きにくく、そこへ保育園の荷物が追加されます。

兄弟が同じ保育園へ通っていれば、タオルも着替えも2倍、3倍です。

洗濯機には入っても、すべてを干せるとは限りません。「洗濯機を回したのに干す場所がない」という状態が起こります。

家庭の洗濯物も同じ時間帯に集中する

増えるのは子どもの洗濯物だけではありません。

大人の仕事着、下着、パジャマ、バスタオル、キッチンタオルなども毎日発生します。雨だからといって、家庭全体の洗濯物が減るわけではないのです。

特に共働き家庭では、平日の朝に何度も洗濯機を回すのは難しいでしょう。夜にまとめて洗おうとすると、保育園から持ち帰った物と家庭の洗濯物が同じ時間帯に集中します。

洗濯機が回っている間に夕食を作り、子どもをお風呂へ入れ、寝かしつけをする。その間に洗濯が終わっても、すぐ干せるとは限りません。

洗濯機の中に濡れた衣類が残り、ようやく干そうとしたときには、朝の洗濯物が物干しスペースを占領していることもあります。

翌日までに必要な物が多く、先送りできない

子どもの洗濯物には、翌日また必要になる物が多くあります。

保育園指定のお食事エプロンやタオル、体操服、通園用の上着など、手持ちの枚数が少ない物は「雨だから明日洗おう」と後回しにできません。

だからといって、必要な物だけを選ぶ余裕がないと、洗濯かごの中身をまとめて洗濯機へ入れてしまいます。その結果、急がないパジャマやタオルまで干すことになり、限られた場所が埋まります。

洗濯物が多い家庭ほど、全部を同じ優先順位で扱わないことが重要です。

子育て家庭の洗濯は「量」だけでなく「種類」が多い

子どもの衣類は小さいため、洗濯機にはたくさん入ります。しかし、干す作業では一枚ずつハンガーやピンチに掛けなければなりません。

さらに、薄手の肌着、厚手のトレーナー、フード付きの上着、タオル、シーツでは乾くまでの時間が異なります。

量が多いだけでなく、乾き方の違う物が混在していることが、洗濯渋滞を起こす原因です。

洗濯機に入る量と、物干しスペースに干せる量は同じではありません。ここを分けて考えると、洗濯の進め方を見直しやすくなります。

「干す場所がない」の正体は洗濯の回転不足だった

「干す場所がない」の正体は洗濯の回転不足だった

以前のわが家では、洗濯機を回すことを優先していました。

洗濯かごがいっぱいになると、とにかく洗濯機へ入れてスイッチを押します。洗い終わってから、干す場所が残っていないことに気づくのです。

しかし、洗濯機を回すことは洗濯の始まりにすぎません。

洗濯は「しまう」ところまで終わらせる必要がある

洗濯には、次の工程があります。

  1. 洗う物を分ける
  2. 洗濯機で洗う
  3. 洗濯機から取り出す
  4. 干す
  5. 乾かす
  6. 取り込む
  7. 畳む
  8. 収納場所へ戻す

どこか一つの工程が止まると、後ろに洗濯物がたまります。

例えば、乾いている衣類を取り込んでいなければ、物干しスペースは空きません。取り込んでもソファの上に置いたままなら、リビングが狭くなります。

収納場所へ戻せていなければ、家族はソファの山から必要な服を探すことになります。

洗濯渋滞とは、単に洗濯かごがいっぱいになる状態ではありません。洗濯物が家のどこかで止まり、次の工程へ進めなくなっている状態です。

乾いていない物と、取り込めていない物を分ける

物干しスペースがいっぱいでも、すべてが濡れているとは限りません。

薄手の肌着や靴下は乾いているのに、厚手のトレーナーやフード部分が乾いていないため、まとめて干したままにしていることがあります。

乾いた物から外せば、次の洗濯物を干す場所を作れます。

帰宅後に新しい洗濯物を干す前に、まず朝の洗濯物を触って確認する習慣をつけました。完全に乾いた物は取り込み、湿っている物だけ間隔を広げて干し直します。

この作業だけでも、物干しスペースに余白が生まれます。

「全部乾いたら一度に取り込む」という方法は簡単ですが、雨の日には洗濯物の回転を止める原因になります。

畳む作業を後回しにすると別の渋滞が起こる

乾いた洗濯物を取り込めても、畳む時間が取れないことがあります。

夕食やお風呂、寝かしつけを優先しているうちに、洗濯物がソファやベッドの上へ積み上がります。翌朝、その山から靴下や保育園の服を探すことになり、家事の負担がさらに増えます。

そこで、わが家ではすべてを丁寧に畳むことをやめました。

シャツや上着は、干したハンガーのままクローゼットへ移します。下着、靴下、パジャマは、家族別のボックスへ入れるだけです。

シワを避けたい服だけ畳むようにすると、取り込んだ洗濯物が長時間残りにくくなりました。

物干しラックを増やしても根本的な解決にはならない

干す場所が足りないと、物干しラックを追加したくなります。

確かに、一時的には干せる量が増えます。しかし、ラックを置くためにリビングや寝室の床を使えば、子どもの遊ぶ場所や家族の通路が狭くなります。

干す量が増えるほど、取り込み、畳み、収納する量も増えます。

収納場所が決まっていなければ、乾いた洗濯物が別の場所に積み上がるだけです。

新しい物干し用品を買う前に、「乾いているのに掛けたままの物はないか」「今日洗わなくてもよい物まで洗っていないか」を確認した方が、少ない負担で改善できます。

洗濯物を3つに分けると雨の日でも回りやすい

洗濯物を3つに分けると雨の日でも回りやすい

雨の日にすべての洗濯物を同じように扱うと、時間も干す場所も足りなくなります。

そこで、洗濯機へ入れる前に、洗濯物を次の3つに分けます。

  • 明日までに必要な物
  • 急いで洗わなくてもよい物
  • 家庭で洗わなくてもよい物

難しい仕分けではありません。目的は、今夜処理する量を減らすことです。

「明日必要な物」を最初に洗う

最優先するのは、翌朝までに乾かす必要がある物です。

保育園の指定用品、学校の体操服、大人の仕事着、子どもの下着や靴下などが該当します。

洗濯物が多いからといって、最初の一回に詰め込みすぎると乾燥に時間がかかります。必要な物を選び、洗濯機にも物干しスペースにも余裕を持たせた方が、翌朝までに乾きやすくなります。

汚れの強い物は、帰宅後すぐに軽くすすぐか、洗剤液につけておきます。ほかの衣類とまとめて洗える状態にしておけば、夜の作業を短くできます。

「急がない物」は翌日以降へ回す

洗濯かごに入っているからといって、すべてを今夜洗う必要はありません。

予備のあるタオル、休日用の服、急いで使わないパジャマなどは、天候が回復してから洗える場合があります。

「洗濯物をためてはいけない」と考えると、毎晩無理をして洗濯機を回すことになります。しかし、翌日の生活に支障がなければ、一日後へ回しても問題ありません。

大切なのは、放置することではなく、いつ洗うかを決めることです。

わが家では、急がない物を入れるかごを別に用意しました。雨の日は翌日必要な物を優先し、晴れた日や乾燥機を使える日にまとめて洗います。

「家庭で洗わなくてもよい物」を見つける

洗濯物の中には、自宅で処理すると大きな負担になる物があります。

例えば、次のような大物です。

  • 掛け布団
  • 敷布団
  • 毛布
  • 厚手の敷きパッド
  • 大きなこたつ布団
  • 家族分のシーツや布団カバー

布団カバーや薄手のシーツは家庭で洗えても、家族分を同じ日に洗えば物干しスペースを占領します。

厚手の寝具は、洗濯機に入ったとしても、乾燥に長い時間が必要です。雨の日に洗うと、翌日まで干したままになる可能性があります。

毎日の衣類を優先したいなら、大物寝具は別の日に回すか、コインランドリーや宅配クリーニングを利用する方法があります。

洗濯かごを目的別に分ける

洗濯前の仕分けを毎回一人で行うと、それだけで疲れてしまいます。

そこで、家族が脱いだ時点で分けられるように、洗濯かごや収納袋を用意します。

例えば、次のように分けます。

  • 通常の衣類
  • 翌日必要な保育園・学校用品
  • 泥や食べこぼしなど汚れの強い物
  • シーツや寝具類

かごを増やすスペースがない場合は、洗濯ネットを使っても構いません。翌日必要な物だけ色の違うネットへ入れるようにすれば、洗濯機を回すときの判断が早くなります。

家族が同じルールで分けてくれれば、洗濯担当者だけがすべての衣類を確認する必要もありません。

予備は「翌日を乗り切れる数」にする

洗濯を急がなくてもよいように、保育園用品や下着の予備を持つことは効果的です。

ただし、予備を増やしすぎると、洗濯物をため込みやすくなります。衣類がたくさんある安心感から、洗う回数を先送りし、休日に大量の洗濯物を処理することになりかねません。

予備は、雨が一日続いても翌朝困らない程度を目安にします。

足りない物だけを買い足し、使っていないタオルやサイズアウトした服は定期的に見直します。

狭い部屋でも乾かせる部屋干しの仕組み

狭い部屋でも乾かせる部屋干しの仕組み

部屋干しでは、干せる枚数を増やすことより、乾くまでの時間を短くすることが重要です。

洗濯物が早く乾けば、乾いた物を外して次の洗濯物を干せます。同じ物干しスペースでも、一日に処理できる量が増えるのです。

洗濯物の間に風の通り道を作る

たくさん干したいからといって、衣類同士を密着させると乾きにくくなります。

可能であれば、ハンガー同士にこぶし一つ分ほどの間隔を空けます。すべてに同じ間隔を確保できない場合は、厚手の服の周囲を優先して空けましょう。

薄手の肌着と厚手のトレーナーを交互に配置する方法もあります。

タオルは二つ折りにせず、できるだけ重なる面積を減らします。ピンチハンガーへ干す場合は、長い物を外側、短い物を内側にすると、中央へ空気が入りやすくなります。

乾きにくい物を風の当たる場所へ置く

すべての衣類が同じ速さで乾くわけではありません。

乾きにくいのは、次のような部分です。

  • フード
  • 脇の下
  • ズボンのウエスト
  • ポケット
  • 袖口
  • 厚い縫い目
  • 生地が重なる部分

フード付きの服は、フードを持ち上げられる専用ハンガーやピンチを使います。ズボンは筒状になるように干し、内側にも空気を通します。

乾きにくい物を壁際へ押し込まず、扇風機やサーキュレーターの風が直接当たる場所へ置くのがポイントです。

サーキュレーターと除湿機の役割を分ける

サーキュレーターや扇風機は、洗濯物の周囲にある湿った空気を動かすために使います。

洗濯物の真下や斜め下から風を当てると、衣類の間に空気が入りやすくなります。首振り機能を使い、洗濯物全体へ風が届くようにします。

除湿機は、洗濯物から出た水分を室内から取り除くための機器です。窓やドアを開けた状態では効率が下がる場合があるため、使用する部屋をある程度閉めて運転します。

雨の日は屋外の湿度も高いため、窓を開け続ければ必ず早く乾くとは限りません。温湿度計を確認しながら、換気と除湿を使い分けましょう。

浴室・洗面所・リビングの役割を決める

部屋干しする場所がない家庭では、一か所にすべてを干そうとしないことも大切です。

浴室乾燥がある場合は、厚手の服やタオルなど、乾燥に時間がかかる物を優先します。洗面所には下着や靴下などの小物、リビングには翌朝必要な服を干すなど、場所ごとの役割を決めます。

ただし、生活動線をふさぐ場所には干さないようにします。

床置きの物干しを廊下やドアの前へ置くと、子どもが引っかける危険があります。設置するときは、家族が歩く場所や子どもの遊ぶ範囲も確認しましょう。

乾いた物から取り込んで次の場所を空ける

部屋干しでは、すべてが乾くまで待たないことが大切です。

薄手の衣類や靴下が乾いたら、先に取り込んで収納します。空いた場所へ、まだ湿っている服を移動させます。

厚手の服は途中で裏返したり、ハンガーの向きを変えたりすると、湿っている部分へ風を当てられます。

夕食前、子どもの入浴中、就寝前など、確認する時間を決めておくと負担になりにくいでしょう。

一回数分の確認でも、翌朝まで干しっぱなしになる物を減らせます。

家族全員で洗濯渋滞を起こさないルールを作る

家族全員で洗濯渋滞を起こさないルールを作る

洗濯渋滞を一人の工夫だけで解消しようとすると、その人の負担が増えてしまいます。

洗濯機を回す人だけでなく、衣類を出す人、取り込む人、着る人も参加できる仕組みにすることが重要です。

洗濯担当者しか分からない仕組みをやめる

「これは手洗い」「これは明日必要」「この服は乾燥機に入れられない」といった情報を、洗濯担当者だけが把握している家庭は少なくありません。

その状態では、ほかの家族が手伝おうとしても、何をすればよいか分かりません。

まずは、家庭内の洗濯ルールを簡単にします。

例えば、乾燥機に入れられない服は専用ネットへ入れる、翌日必要な物は決めたかごへ入れるなど、見ただけで判断できる方法が便利です。

細かいルールを増やしすぎず、子どもでも覚えられる内容にします。

畳まない収納を取り入れる

すべての衣類をきれいに畳む必要はありません。

ハンガーで干したシャツや上着は、そのままクローゼットへ移せます。家の中でしか着ないパジャマや肌着は、家族別のボックスへ入れる方法でも十分です。

靴下も、同じ種類や色でそろえれば、組み合わせを探す時間を減らせます。

収納方法を簡単にすると、洗濯物を取り込んだ家族がそのまま片づけられます。「畳み方が違うから任せられない」という状況も起こりにくくなります。

子どもが自分で戻せる収納にする

子どもの衣類を高い場所や細かく分けた引き出しへ収納すると、子ども自身では戻せません。

毎日使うパジャマ、下着、靴下などは、子どもの手が届く場所へ置きます。ボックスの表面に文字やイラストを付ければ、幼い子どもにも分かりやすくなります。

最初から完璧に片づけてもらう必要はありません。

自分の靴下をボックスへ入れる、ハンカチを指定場所へ戻すなど、小さな作業から任せます。家族全員が少しずつ動けば、洗濯担当者が最後の工程を一人で抱えずに済みます。

雨の日専用のルールを作る

晴れた日と雨の日で、同じ洗濯方法を続ける必要はありません。

わが家では雨の日に、次のルールを設けました。

  • 翌日必要な物を最初に洗う
  • シーツや毛布などの大物は洗わない
  • 一度に洗濯機へ詰め込みすぎない
  • 乾いた物から取り込む
  • 厚手の服にはサーキュレーターの風を優先する
  • 急がない物は翌日へ回す

ルールが決まっていると、雨が降るたびに洗濯方法を一から考えずに済みます。

天気予報で翌日も雨だと分かった場合は、保育園用品の予備を確認し、夜と朝の二回に分けて洗う方法もあります。

「洗う人」ではなく工程ごとに分担する

家族の誰かが洗濯を最初から最後まで担当する必要はありません。

洗濯機を回す人、干す人、乾いた物を外す人、子どもの衣類を収納する人に分けても構いません。

忙しい平日は、「帰宅の早い人が洗濯機を回す」「夕食後にもう一人が干す」「子どもは自分の物を片づける」など、生活時間に合わせて分担します。

家事を工程に分けると、短い時間でも参加しやすくなります。

洗濯物が多い家庭ほど、大物寝具を別にした方がいい

洗濯物が多い家庭ほど、大物寝具を別にした方がいい

毎日の衣類を工夫しても、シーツや毛布を洗う日は物干しスペースが足りなくなります。

子育て家庭の洗濯渋滞を解消するには、衣類だけでなく、大物寝具の扱いも見直す必要があります。

シーツ一枚が物干しスペースの大半を占領する

シーツや布団カバーは薄くても、広げて干すと大きなスペースが必要です。

家族5人分を一度に洗えば、シーツだけで物干し竿が埋まることもあります。そこへ子どもの着替えやタオルを干すのは簡単ではありません。

省スペースハンガーを使う方法もありますが、折り重なる部分は乾きにくくなります。雨の日は湿度が高いため、普段以上に乾燥時間が必要です。

シーツを洗う日は家族全員分をまとめず、寝室ごとに分けるだけでも負担を減らせます。

厚手の寝具は長時間洗濯の流れを止める

毛布や敷きパッドは、洗濯機から出した直後に多くの水分を含んでいます。

物干し竿へ掛けるのも重く、干した後もなかなか乾きません。表面が乾いているように見えても、重なった部分や中材に湿気が残っている場合があります。

完全に乾くまで物干しスペースを使うため、新しい衣類を干せなくなります。

生乾きのまま取り込めば、においやカビの原因にもなりかねません。無理に短時間で片づけるのではなく、乾燥まで終えられる方法を選ぶ必要があります。

日常の衣類と大物寝具を同じ日に洗わない

洗濯物が多い家庭では、洗濯する日を完全に決めるより、「同時に洗わない物」を決める方が続けやすくなります。

例えば、毛布を洗う日はシーツを洗わない、シーツを洗う日は家族全員分をまとめないといったルールです。

雨の日には大物を避け、翌日必要な衣類を優先します。

汚れやおねしょなどで急いで寝具を洗う必要がある場合は、衣類とは別にし、コインランドリーや乾燥機の利用も検討します。

家庭洗いと外注の境界線を決める

家庭で洗いやすいのは、次のような寝具です。

  • 薄手のシーツ
  • 布団カバー
  • 枕カバー
  • 洗濯表示で家庭洗いが認められている敷きパッド
  • タオルケット

一方、家庭での負担が大きいのは、掛け布団、敷布団、厚手の毛布、こたつ布団などです。

洗濯機へ無理に押し込むと、十分に洗えない可能性があります。洗えたとしても、自宅で中まで乾かせるとは限りません。

必ず洗濯表示を確認し、家庭洗いに対応していない物は無理に洗わないようにします。

大物の外注は洗濯量を管理する方法

寝具を外部へ任せることに、もったいなさや罪悪感を覚える人もいるかもしれません。

しかし、洗濯物が多い家庭にとって、外注は単なるぜいたくではありません。毎日必要な衣類を滞りなく洗うために、家庭で処理する量を調整する方法です。

布団を洗って干すために一日を使い、翌日の衣類を干せなくなっては、生活全体が回りません。

家で簡単に洗える物は自分たちで洗い、大きくて乾きにくい物は外へ任せる。この線引きによって、物干しスペースと家事時間を守れます。

保管付き布団宅配クリーニングで洗濯と収納の負担を減らす

保管付き布団宅配クリーニングで洗濯と収納の負担を減らす

布団を家庭の洗濯から切り離す方法の一つが、宅配クリーニングです。

自宅で布団を梱包し、集荷してもらえるため、重い寝具を店舗まで運ぶ必要がありません。保管サービスが付いた会社なら、クリーニング後の布団を必要な時期まで預けられます。

子連れで布団を運ばなくてよい

布団を店舗やコインランドリーへ持って行くには、車への積み込みや持ち運びが必要です。

子どもを連れていると、布団を抱えたまま手をつないだり、店内で待ったりするのが難しいこともあります。

宅配クリーニングなら、集荷と受け取りを自宅で行えます。申込みや返却手続きもオンラインで完結するサービスが多く、外出時間を確保しにくい家庭でも利用しやすい方法です。

寝具を干す場所が不要になる

布団宅配クリーニングへ依頼すれば、家庭で布団を丸洗いして干す必要がありません。

物干しスペースは、保育園用品や毎日の衣類へ使えます。天候を確認しながら布団を洗う日を探す負担も減ります。

特に梅雨や花粉の時期、ベランダが狭い住まいでは、自宅以外で洗浄から乾燥まで行ってもらえることが大きな利点です。

保管サービスで押し入れにも余裕ができる

季節外の掛け布団や毛布は、使わない期間も押し入れを占領します。

保管付きサービスを利用すれば、クリーニングが終わった寝具を次の使用時期まで預けられます。

押し入れに余白ができると、室内物干しや除湿機、サーキュレーターを収納しやすくなります。使わない布団を別の部屋へ移し、生活スペースを狭くする必要もありません。

洗濯の負担と収納不足を同時に見直したい家庭には、相性のよい方法です。

すべての布団を一度に出す必要はない

初めて利用するときは、家族分をすべて依頼しなくても構いません。

次の季節まで使用しない掛け布団や、自宅で洗いにくい厚手布団から試す方法があります。

一部だけでも外へ出せば、家庭で洗う量と収納する量を減らせます。仕上がりや集荷、返却手続きに納得できたら、次回から依頼する枚数を増やせます。

申込み前に確認したいポイント

布団宅配クリーニングは、会社によって対応内容が異なります。

申し込む前に、次の項目を確認しましょう。

  • 掛け布団と敷布団の料金
  • 複数枚パックの有無
  • 送料
  • 対応している地域
  • 保管料金
  • 保管できる期間
  • 通常の納期
  • 返却希望日の指定方法
  • 洗えない素材
  • 毛布や敷きパッドの数え方
  • 再仕上げや補償の条件

表示価格だけでなく、家族分を依頼した場合の総額で比べることが大切です。

羽毛、羊毛、綿、真綿など、素材によっては依頼できない場合があります。布団に付いている洗濯表示も確認しておきましょう。

サービスごとの違いをまとめて確認したい方は、「布団宅配クリーニングおすすめ5社を比較!料金・保管・納期で選ぶ【2026年】」も参考にしてください。

まとめ|干す場所を増やすより、家庭で処理する量を減らそう

雨の日のお迎え後に部屋干しする場所がなくなるのは、単純に家が狭いからとは限りません。

朝の洗濯物が乾いていない、乾いた物を取り込めていない、翌日必要のない物まで洗っている、大物寝具が物干しスペースを占領しているなど、複数の原因が重なっています。

最初に見直したいのは、次の5点です。

  • 翌日必要な物から洗う
  • 急がない物は翌日以降へ回す
  • 洗濯物の間に風を通して乾燥を早める
  • 乾いた物から取り込み、すぐ収納する
  • 布団や毛布などの大物を日常の洗濯から分ける

物干しラックを増やせば、一時的に干せる量は増えます。しかし、生活スペースが狭くなり、取り込みや片づけの量も増えます。

洗濯渋滞を解消するために大切なのは、限られた場所へ詰め込むことではありません。今日洗う必要のある物を選び、家庭で処理する量そのものを調整することです。

薄手のシーツやカバーは家庭で洗い、持ち運べる毛布はコインランドリーを利用する。さらに、自宅で洗浄や乾燥が難しい布団は宅配クリーニングへ任せるなど、寝具によって方法を分けられます。

保管付きのサービスなら、洗った布団を必要な季節まで預けられるため、押し入れにも余白ができます。

どのサービスを利用するか迷った場合は、「布団宅配クリーニングおすすめ5社の比較記事」で、料金だけでなく保管期間や納期、対応する布団の種類まで確認してみてください。

雨の日の洗濯を一度ですべて終わらせようとしなくても大丈夫です。

まずは今夜の洗濯物を「明日必要な物」「急がない物」「家庭で洗わなくてもよい物」の3つに分けるところから始めてみてください。洗濯機へ入れる量が少し減るだけでも、部屋干しの流れは大きく変わります。